記事の中身について

やり抜く人の九つの習慣を読んだのでまとめです。

この本を読むべき人は以下の方です

①今まで物事が続いたことがない

②今挑戦して続けようとしているけど、なかなか先に進まない。このままで良いか分からない

そんな人が読むと『今までのやり方、間違ってたわ』『これがなかったから挫折してたのか』と明確に理解できると思います。

この本の内容は、誰でも実行できる内容ですし、わざわざ言う必要のないことかもしれません。当たり前だと思うことでしょう。

僕自身も全く同じ感想を読み終えた時は思いました。しかし、知っていることと実行していることは天と地ほどの差があります。ノウハウコレクターにならずに得た知識は実行するのみです!

章は9つあり、どれも役に立つ知識でした。自分は少なくとも8つは足りていなかったのでめっちゃ勉強になりました笑 前・後編に分割してまとめ。本の厚みは薄いですが、内容はびっくりするくらい濃いです。かと言って難しいことはなく、読書初心者でも読みやすいのでオススメ。読み慣れてない人でも2時間あれば余裕で読み終えると思います。

前編
第1章 目標に具体性を与える
第2章 目標達成への行動計画をつくる
第3章 目標までの距離を意識する
第4章 現実的楽観主義者になる
後編
第5章 「成長すること」に集中する
第6章 「やり抜く力」を持つ
第7章 筋肉を鍛えるように意志力を鍛える
第8章 自分を追い込まない
第9章 「やめるべきこと」よりも「やるべきこと」に集中する

第1章 目標に具体性を与える

ゴールを決める

何かをしたいと思うならまず間違いなく、目標は決めると思います。しかし、その目標をどれくらいの時間をかけて決めているでしょうか?
そこが重要だと分かっていても、正しい目標設定ができていると自信を持って言える人は多くはないはず。一番最初の重要点は、

「目標には具体性を与えましょう。」ですあなたが痩せたいと思うなら、「痩せる」を目標にするのではなく、それに対する行動、つまり「5キロ痩せる」を目標にして下さい。具体的な目標が決まれば次はそのために必要な行動も同じように考えて下さい。

5キロ痩せることが目標なら、「お菓子を食べる代わりにフルーツを食べる。」「毎日朝に野菜を200g食べる」などわかりやすく、覚えやすい行動を決めると良いと思います。

心理学の何千もの研究から言えることは「目標を達成するにはその目標が具体的になっていなければならない」と言うことです。

旅行に行くとして、目的地を定めてから飛行機や新幹線のチケットを取ると思います。その時にどのルートが一番近いか、どれが一番安くなるかを1日中考えることもあるでしょう。ちなみに僕は1週間は考えてますね笑

それと同じように、まずは具体的な目標を決めて、それに向かうための道順を決める必要があります。

前もってトラブルを考えておく

さらに、いつ何をするかを決めた後は、目標に向かうまでの障害も一緒に考えておきましょう。

目標に到達するまでにはありとあらゆる障害があります。その障害にぶつかるたびに考えたり、凹んだりするはずです。

しかし、その障害をあらかじめ予想していれば「あー、ハイハイ最初に考えてたやつねー」となり、その障害を超えることが簡単にできます。

旅行の例で考えると、トラブルはいろいろ考えられるでしょう。しかし時間に間に合わなくなることをあらかじめ考えていれば、時間に余裕を持って行動できます。

この時点で障害に対する解決策を考え付かなくとも問題はないです。ここであらかじめ障害を考えておけば、実際にその障害にぶつかった時に慌てることはなくなります。

落ち着いて行動できるだけで、良い結果に向かうことは間違いないです。

第2章 目標達成への行動計画をつくる

目標達成の切り札、「if-thenプランニング」

やることが多い生活の中で、自分の目標に向けての行動を取るための時間を作ることは難しいでしょう。

だからこそ「いつ何を」やるかを決めておきましょう。その時に使える考え方は、「if-thenプランニング」です。「もし〜なれば、〜をする。」と言うことを決めていれば実行される可能性が高まります。

この効果がどれほどあるかを実験した研究を紹介しておきます。この実験では「運動を習慣化したい」と言う目標を持つ人が被験者となり、半分が「if-thenプランニング」を行いました。

①もし、月水金になれば
②仕事の前に1時間ジムで汗を流す

結果は「if-thenプランニング」を実行した被験者の91%が習慣化に成功していました。それに対し、普通の目標設定をした人は31%だったようです。これを考えると、実行する価値は十分にあると思います。

「if-thenプランニング」が効果を発揮した理由は、記憶しやすいからだそうです。脳は、「おばあさんが川で洗濯をしていると」→「桃がどんぶらこどんぶらこと流れて・・・」と言う流れがある文章を記憶しやすいのです。もう一つは行動を決めておれば迷う必要がないからです。

一章の話でもあったように、目標に向かうためには障害が必ずあります。

運動をする目標を立てたとして、「時間をつくれない」「気分が乗らない」などあるでしょう。

しかしその障害があるたびに行動が遮られれば、いつまで経っても目標を達成することはできません。

なら障害があっても自然に行動できるようになるのが、この「if-thenプランニング」です。

家に着いて玄関を開ければ、スクワットを5回する。

「if-thenプランニング」のコツは流れで、行動することです。一度決めれば本当に楽に行動できるようになるのでオススメです。

第3章 目標までの距離を意識する

正しいフィードバックとは?

「日々がむしゃらに努力すれば成功する!」と言う話をどこかで聞いたことがあるでしょう。が、それでは目標を達成することが難しいことは実感している人もいると思います。そのアドバイスに従っていろんな人が、目標達成前に投げ出したことでしょう。

必要なことは、「がむしゃらに努力する」事ではなく、「日々どれだけ進捗したかを確認する」ことです。目標と自分との距離が把握できないと、今の自分との差を理解することができません。その結果いつの間にか止めてしまっている、なんてことありませんでしたか?

それを回避してくれるのが、フィードバックです。

フィードバックがなぜ必要かを説明すると、私たちの脳の働きから推測できます。

便利なことに、私たちの脳は無意識なうちに今の自分の状態と自分が望む状態を比べていて、その距離を埋めるために、情報を集め、注意を向け、努力すると言う働きがありそれをうまく活用した方法と言えます。

目標までの距離が把握できないと、この効果を利用できず「がむしゃらに努力する」と言う方法しかなくなります。

フィードバックを受ける事で、自分が向上しているか停滞しているかがはっきりする事でしょう。
そこで問題なのが、良くも悪くも「自分の未熟さ」と向き合わなければならない事です。

が、繰り返しになりますが進捗をその都度確認する事で脳が無意識に目標達成のための方法を考えてくれると言うことを忘れてはなりません。

自分の未熟さに向き合うことは難しいことと思います。しかし一度試してみると必ずそこからヒントを得られると思いますので、試してみてください。
当然ながらフィードバックをするためには、日々の行動(成長)を記録する必要があります。

記録(データ)がなければ、振り返ることも改善することも難しいです。

例えば、あなたが出費を抑えようと考えたとします。いくらその月に使ったかがわからなければ出費を抑えることはできません。その月何を買ったのか、来月は何を抑えれば良いのか、その都度振り返りながら出費を減らす方法を考えると思います。

しかし、毎日振り返る必要はありません。ひと月、1週間でも構いません。記録さえつけて決めた日付に振り返えることを実行してください。それだけで、次の1週間後、1ヶ月後の行動は大きく変わります!

第4章 現実的楽観主義者になる

引き寄せの法則は失敗の鉄則

楽観的思考はモチベーションを保つ上では必要な考え方です。自分には可能だと思いながら行動した方が上手くいくことは理解できるかと思います。

しかし、目標達成には努力と時間と労力が必要なことは忘れてはいけません。
一時期流行った引き寄せの法則をご存知でしょうか?望む結果を考えるだけで欲しい結果が手に入ると言う考えです。それは完全な間違いです。
確かにポジティブに考え、楽観的思考でいることで数多くの利点が得られます。

ポジティブに考える人は、健康的でうつ状態になりにくく、逆境や困難に上手く対処できるなど数多くの利点を得られます。しかし、思い浮かべるだけで「肥満体型」を改善できるならみんなスリムな体型なはずだし、みんな「お金持ち」になっているはずです。

引き寄せの法則は元々、ある研究者の研究から派生したものらしいです。
自己効力感の研究者のアルバートバンデューラは「人が成功できる最も信頼できる指標は、その人が心の底から成功できるかを信じているかどうか」と言う事実を発見しました。さらに言うと、「簡単に達成することはできない、しかし間違いなく自分は達成できると信じることで目標に立ち向かうことが可能になる」と言うことだと思います。

つまり、「目標は簡単に達成できる」と言うポジティブな思考にならずに、「目標達成は難しく、茨の道だが、必ずその目標は達成できる」と言うポジティブ思考になれば良いと言うことです。

よくない楽観思考によって目標達成が妨げられる理由がはっきり分かる研究結果があります。

心理学者のガブリエル・エッティンゲンが行ったダイエットに関する研究です。

病的な肥満女性の被験者にダイエットプログラムの参加を依頼。そしてその参加者に事前に「自分がダイエットに成功できると思うか」を質問しました。「成功できる」と答えた人は、「分からない」と答えた人よりも13キロ減量に成功していました。ここを見るとポジティブに考えることは悪くないと思えます。が、エッティンゲンは参加者たちに「食べ物の誘惑に勝つことは簡単だと思うか」あるいは、「ドーナツや食べ放題の誘惑に打ち勝てると思うか」と言う質問もしていました。結果は驚くことに、「簡単に食べ物の誘惑に打ち勝てる」と答えた人は、「そう簡単にはいかない」答えた人と比べて13キロも重いままでした。

なぜ、このような結果になったかの明記はありませんでしたが、理由はおそらく、そう簡単にはいかないと答えた人たちは難しいと分かっていたからこそ目標の障害になるものをより考え、その目標の妨げになる行動や状況をなるべく作らないようにしていたからだと思います。

「ドナーナツの誘惑には打ち勝てない」→「だから、ドーナツ店の前は通らないようにしよう」

「お菓子の誘惑に勝てそうにない」→「スーパーに買い物にいかずに八百屋で必要なものだけを買う」

のような行動をより多くしていけば、自分の誘惑には負けにくくなるでしょう。

現実的な楽観主義者になるには、まず目の前の課題から逃げずに、しっかり見つめること。さらに、課題や困難がどの程度のものなのかを検討することです。

まとめ

1章から4章までまとめました。振り返っておくと、

第1章目標に具体性を与える

目標を具体的にして、いつ、何をするかまで決める。また目標達成への障害を考えておく

第2章目標達成への行動計画を作る

「if-thenルール」でいつ何をするかを明確にし、疲れていても行動できるように

第3章目標達成までの距離を意識する

フィードバックを適度にして、進捗具合を修正する

第4章現実的な楽観主義になる

引き寄せの法則は失敗の法則

今回は1章から4章までまとめました。次回は残りの章をまとめていきます。目標達成はそう簡単にはいきません。私自信いろいろ試している段階ですが、その都度壁にぶつかっています。そんな人に少しでもお役に立てればと思います。